1. |
ramp
02:49
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昇る眺めに預けた機体と
風に逆らう光の粒 彼方から
笑うあなたの影が伸びきって北に
歌う燕の空 軽い骨 薄い翼
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2. |
豆苗のうた
05:07
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おまえはいつも窓際で微笑んでゐた
青い手足をいつぱいにのばして
ぢぶんと日のひかりとすこしの水があればいいと言つた
透明室なおまえの笑みを見ると
わたしはなぜだか泣きたくなった
わたしはゆるされてゐた
わたしはあいされてゐた
今日、わたしは左手に刃をもち
おまえとお別れをしなくてはならない
「こいびとが来るんだ」きたない弁明
しどろもどろ口ごもるわたしを
おまえは永訣の笑みでだまつて見ていた
わたしは生春巻きをたべ
おまえのためにいのる
わたしはゆるされてゐた
わたしはあいされてゐた
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3. |
においだけの海
08:06
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ここから少し 南へ行けば
陸が終わって 海があるって
地図いわく そう
ここから少し 南へ行けば
埋め立てられた 海があるって
浜はなく 壁が立つ 船がいる
工場の煙突、煙、セミが鳴く
夏は ああ 見えないけど
海、波、さわぐ
海、波、さわぐ
見えないけど 聞こえないけど
窓辺にかかった葉っぱと枝の
あいだをぬって 空を見たって
雲ばかり ああ
昨日 このまま少し座って待てば
月が登って夜になるって
青くなる街並みを見ていたね
遠くには煙突、いない君がいた
夏は ああ 見えないまま
海、波、さわぐ
海、波、さわぐ
見えない顔、聞こえない声
ああ 鼻から吸ったら海のにおい
湿度が高いからだろうな
ああ けっこう遠くの海からくる
島がおわる 海がはじまる
見えないけど 聞こえないけど
ああ 鼻から吸ったら海のにおい
湿度が高い夏なら
ああ けっこう遠くの海からくる
揺れるカーテンの網戸のすきまから
海、波
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4. |
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5. |
片足で立つ
05:58
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微熱下がらず
傾く視界の色を混ぜ、身を薙ぐ
風ぬるく、溶ける腕
揺れる声
遠く歪む景色を見ては
ささやかな熱を冷ます風を待つ
揺れる言葉をぬるく叫ぶ送電線に
かたなしの歌伝う、傾く声
空気を溜め込んだ肺のふくらみをなぞる雲
揺れる声
遠く歪む景色を見ては
ささやかな熱を冷ます風を待つ
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Kasanegi Wristband Japan
It is a musical ensemble organized by Yoshiki Masuda. The band consists of musicians, performers, and actors that play an active role in various fields such as music, improvisation, and performing arts. As this band is flexible, players are entirely different for each concert. Thereby, It works as a framework for creating unique musical situations, combining sounds with poetry and performance. ... more
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